産後ドゥーラのススメ

ひまわり

ドゥーラサポートに日々出かける中で、最近とみに実感していることがあります。「産後ドゥーラって産後女性のために働く存在なんだなー」と。

そもそも産後ドゥーラとは、
「産後女性を支援する人、母親に寄り添い支える人」
のため、自分が実感していることは当たり前と言えば当たり前なのですが、サポートを必要としている方に出会って、自分のサポートがその方のお役に立てた時に産後ドゥーラのテーマ(使命)がストンと腑に落ちるわけです。

産後ドゥーラとして私が行っているサポート内容を挙げてみると、その内容は世にある他の職業ですでに提供されていることだったりします。

・お食事作り→家事代行サービス
・おそうじ→家事代行サービス
・お洗濯→家事代行サービス
・赤ちゃんのお世話→ベビーシッター
・アロマトリートメント→アロマセラピスト

じゃあ、産後ママがあえて産後ドゥーラを選択する意味って何?と疑問が湧いてきます。
自分としては「産後ドゥーラすごくいい!!」と思いながらも、世にはもっと安い価格で提供している家事代行サービスもあるし…。と、まだ日本では新しい職業の産後ドゥーラをしている自分のアイデンティティが揺らぐこともあるのですが、先日、サポート先のママのひと言から産後ドゥーラの存在に応援と自信をいただきました。

サポート初日、私としてはいつもしているように
「ママと赤ちゃんがお昼寝をしている間にお食事を作った」
のですが、お昼寝から起きたママから「森さんすごいですねー」のひと言が。

私「??? 」

なぜそう言ってくださったのかをお聞きしてみると、
「初めて家に来て料理しているのに、調理器具や食材の場所、台所の使い方などを聞くためにお昼寝中に起こされることが1度もなく、ぐっすりお昼寝ができて、起きたら料理が出来上がっていたことがすごい」のだそうです。

そのママは出産直後に他の家事代行サービスを頼んだ経験もお持ちで、その時は家のことで分からないことがあれば寝ていてもその都度聞かれたので、お昼寝はできなかったとのことでした。

これは、別に家事代行サービスより産後ドゥーラが良いという話ではなくて、それぞれの職業の目標とするところが違う結果なのだと気がつきました。家事代行サービスは依頼内容の家事を完璧にやり遂げることが仕事の目的ですから、わからないことがあればその都度ご依頼主に質問をするのが正しい姿でしょう。

産後ドゥーラの場合は、産後ママが快適に過ごしていただくための環境づくりをすることが目標のため、例えば、夜間授乳などでお疲れの時は少しでもお昼寝していただきたいので、寝ている時にお声がけして起こすことはまずありません。
ママと赤ちゃん、そしてご家族にとってよりよい生活を送るために、事前にご利用者さまの状況に合わせたプランを一緒に考えるヒアリングがあります。(台所を含めたドゥーラサポートに必要な家の中の物の場所・使い方、食事の味付けの好み、家の中の気をつけることなど、なるべく事前にお聞きして把握してからサポートを開始します)

家事代行サービスは家事のために。
ベビーシッターは赤ちゃんのために。
ドゥーラは産後女性のために。
(関東の産後ドゥーラ・藤城敦子さんのブログより)

それぞれのタイミングでその方に必要なサポートが選択できるといいのかな。と思います。

出産後(特に産後3週間)は身体の変化だけでなく、ホルモンバランスも急激に変化するため、精神的にも不安定になりがちな時期。
赤ちゃんのお世話以外は横になって休むことが必要です。
身体と心だけでなく、日常生活もがらっと変わる出産後。
昼夜関係なしの2~3時間おきの授乳・原因不明の泣き声…
そんな時期に1人で戸惑い抱え込んでしまうのではなく、家族以外の第三者が関わることで、徐々に赤ちゃんのいる生活、そして新しい家族の形成に慣れていくことができると考えています。

そんなセンシティブな時期には、産後女性に寄り添うという使命を持ってサポートする産後ドゥーラがオススメだなぁ。と感じる今日この頃です。

2014-08-18 | Posted in 2. ドゥーラ日記No Comments » 

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